期間工のメリット
家賃がかからなかったり、食費がもらえたりと期間工には普通の会社では受けられないような待遇が勢ぞろいです。具体的にどんなメリットがあるのか確認しておきましょう。
生活費がびっくりする程かからない
◆家賃
期間工は家賃がかからないところがほとんどです。かかったとしてもトヨタ紡織で2万円くらいです。普通のサラリーマンの平均家賃は7万円が相場なので(アットホーム調べ)この家賃の面だけでも、期間工がどれだけ有意義に過ごせるかわかると思います。
しかもおんぼろ寮とかではなく、普通に綺麗な一人部屋です。期間工といえば囚人部屋のようなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それは一昔前のイメージです。中には新築やレオパレス、マンション型の寮もありますのでかなり快適に過ごせます。
これはデンソー寮の写真。
これはトヨタ元町工場の寮の写真です。両方フローリングの部屋で全然綺麗。
◆水道光熱費
水道光熱費も無料です。これも普通のサラリーマンとして生活するとなると毎月1万円以上はかかるものなので、この分貯金に回せたり自由に使えるのが期間工の有利な点です。毎月1万円はバカにならないですからね…
◆家具家電完備
期間工の寮には、テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、寝具、クローゼットなどの家具家電も一通り揃ってます。髭剃りなど消耗品は自分で用意しなきゃいけないですが、それは普段使っているものだと思うのでそのまま自宅から持って来ればOKです。
部屋でカップ麺を食べる時などに使う電気ケトルや小さい机などは、生活必需品に含まれるか微妙なラインなので、あるかどうかは面接時にしっかり確認しておくのが良いですね。
どちらにせよ、家具家電は新規生活するとなると下手したら10万円以上かかるので、これがかからないのはかなりのVIP待遇です。
◆一部メーカーではシャンプーやカップ麺が数千円分もらえる!?
アイシンAWなどの一部のメーカーでは、5,000円分くらいの物品支給が受けられます。具体的にどんなものがもらえるかというと…
- シャンプー
- リンス
- ボディーソープ
- 洗剤
- 柔軟剤
- 石鹸
- カップ麺
などが無料でもらえちゃいます。なんだこの待遇は…お金がかかるどころかもらえるんです。
◆食費もかなり安く済む、むしろもらえるメーカー有!
もらえるという話が出たら、食費の話をしなきゃいけません。期間工もメーカーの中には、食費を数万円支給してくれるところもあります。これを食事補助と言います。
日産では30,000円が一括支給、マツダでは15,000円が6ヶ月分、ホンダではなんと毎月13,000円の食事補助が受けられます。
寮の食堂も定食や麺類があって、200円〜600円くらいの超格安な値段で食事を済ませる事ができます。勤務中なら1食無料で食べられるメーカーもあります。
コンビニとかで食事を済ませようとしたら、毎食1000円以上かかりますよ。特に期間工は体力を使うので、食べる量もおのずと増えます。その食費が期間工の食堂を利用すれば1000円以下で済むので、その分勝手にお金が貯まっていきます。
◆ネット環境もちゃんとあるよ
期間工になりたい人の大半が気になるであろうネット回線ですが、自分で契約する形がほとんどですがきちんと環境ははありますので安心して大丈夫です。
寮の入り口にネット回線の案内用紙が貼ってあるか、入社した時の説明書類に書いてある場合が多いです。ですがそれは入寮してからじゃないとわからないので、心配な人はあらかじめ面接時に確認しておきましょう。
ネットに関してはさすがに実費のところがほとんどなので、自分であらかじめポケットWi-Fiを持っておくと安く済むと思います。寮のネットプランだと◯年間でいくら、とかなので、数ヶ月などの短期で期間工をやりたい人は数年プランに加入すると損をするので、その辺も注意深く見ておきましょう。
生活費がかからない結果、半端じゃない額の貯金ができる
期間工の平均月収は31.6万円くらいです。ここから外食代、娯楽代として10万円ほど差し引いたとしても、残りの21.6万円は貯金に回せます。
これを単純計算すると、1年で約260万円は貯金に回せる事になります。使う金額の10万円はあくまで例なので、控除額などで少なくなる事もあります。ですが娯楽代や食費などを節約すれば、かなりの貯金ができますね。こんなに貯金ができるのは、上で説明してきた通り期間工が家賃も水道光熱費も食費もほぼかからないという利点があるからこそです。
一方普通のサラリーマンは、30代で手取り27万円です。(厚生労働省調べ)そこから家賃7万円、水道光熱費1万円、外食代(昼食代含)5万円、娯楽代4万円かかったとしたら残りはたったの10万円です。期間工の稼ぎってやっぱり改めてすごいわ…
マイカー通勤OKのメーカーも有!
自分の車を持ってる人は、その車で通勤した方が楽じゃないですか?電車の通勤ラッシュに揉まれる事もなく、徒歩で数十分も歩く事なく、朝もわりかしゆっくりできます。期間工の工場がある場所はほとんどがド田舎なので、道路が東京並みに混む事はないと思います。
寮へのマイカー持ち込み、工場への通勤OKなメーカーは、日産の九州・車体・いわきと、ホンダの埼玉・寄居、いすゞの栃木、スズキ、トヨタ九州などです。トヨタなどは一部ガソリン代や高速代を出してくれるという事もあります。
工場への通勤はOKでも、寮への持ち込みはダメで、自分で近くの駐車場を借りなければいけないところもあるので注意してください。マイカー通勤したい人は、あらかじめ車やバイク、自転車を持ち込んでも大丈夫かどうか面接時に確認しましょう。
車以外だと自転車や徒歩などの他、寮から工場まで直結の無料バスが出ているメーカーもありますので、通勤も楽チンです。
大手大企業なので安心して働ける
みなし残業や不当に社員を拘束するブラック企業がはびこる現在、ホワイト企業で働くのってかなり難しいことなんですよね。おかしな世の中だ…ですが、期間工は大元の会社がかなりの大企業なので、サービス残業などさせたら一発でネットが大騒ぎになります。
そうすると自社のコンプライアンスに傷がつきます。大手自動車メーカーは特に、自社のコンプライアンスをめちゃくちゃ大事にする節があるので、期間工も労働基準法に準じて働けるのが大きな魅力です。(コンプライアンスを無視すると国内でも外国でも車が売れなくなる)
1分でも超過して働けば、その分きちんと給料に反映されます。残業時間も平均1時間〜2時間。
作業中に水分補給もさせてくれるし、疲れたら普通の休憩以外に5分10分の小休憩をこまめに挟んでくれます。もちろん体調が悪くなったりどうしても仕事がきつかったりすると、ちゃんと上司は話を聞いてくれます。
有給休暇も繁忙期でなければきちんと取れるので申請しましょう。ただ他の期間工が有給をとっている時や社員の有給が落ち着かないと取れないので注意しましょう。
まとめるとこんな内容
- 残業は長くて2時間
- サービス残業無し
- こまめな小休憩
- 水分補給時間の確保
- 有休休暇をきちんともらえる
- 配属先の変更など、上司に相談しやすい環境
底辺でも一流企業の正社員になれるチャンスがある。
期間工は門戸が広いです。基本的に問題なく期間工に採用されます。だけど「スバル」とか「日産」の正社員に普通になろうとしたらどうでしょう。一流大学を出て半端じゃない勉強をして…自分には想像もできない苦労をすると思います。
なので期間工→大手自動車会社の正社員なんて最高の勝ち組人生じゃないですか?自分も少しは夢みましたね。
正社員になるには、期間工時代からグループマネージャーという上司に媚を売る必要があります笑。管理人の部署にもそんな人がいました。彼らがどのようにグループマネージャーに気に入られる努力をしていたかというと…
- 日々の勤務態度
- 仕事への積極性
- 元気な挨拶・コミュニケーション能力
この3点に気をつけていました。ここをクリアできればあとは上司との相性でしょうね。ちなみに面接では以下の事が聞かれるみたいです。
正社員面接で聞かれる事
- あなたが現在している仕事は何ですか?
- この企業で働いている中、何か得たものはありますか?
- 普段の業務の中で特に頑張っている事は何ですか?
- 仕事をする上で工夫をしていますか?どんな工夫をしていますか?
- 正社員になったら何を頑張りたいですか?目標はありますか?
- あなたの趣味は何ですか?
この答えも、準備しておけばさほど難しいものではなさそうです。
以上が期間工のメリットでした。